プロジェクターで映画を観よう!
小津安二郎監督は、B・Sを好んで使っています。
小津監督は、自分でつくり上げたいくつもの映画の文法をかたくなに守り抜いた人ですが、そのひとつに、人がしゃべるたびにB・Sでカット変わりするという技法がありました。
代表作『東京物語』の尾道に住む老夫婦が東京へ出発する朝のシーンを見ても、このパターンが生きており、同時に全ショット、形の安定した"三角形の構図"をつくっています。
しかもその三角形は正三角形が多いのです。
更にいうなら、正面からではなく、人間がやや斜めを向いた小津監督のB・Sは、直角三角形になっている点に特徴があります。
他のショットに眼を向けても、この三角形を組み合わせた構図は随所に認められます。
三角形への執着ぶりはそこにどっしりとした安定感、落ち着きを出したかったからに他なりません。
その意味では、テレビ画面にB・Sが頻繁に使われる理由も、表情がよくわかり、ご家庭で最も安心して見れるという点につきますね。
その作品が劇場用につくられた映画か、テレビ用につくられたTVフィーチャーかは、このB・Sに注目すれば判断できます。
このように、プロジェクター レンタルで名作映画を観るのが最近のわたしの楽しみです。