男のほうが強いと思ったら・・・5
マサイ族の夫は複数抱えた夫人の家を、へだたりなく順番に泊まり歩くために、どの家にも自分専用の寝室が設けられていないのです。
そうはいっても、男性がどこで寝るのか不思議に思う話ではあります。
狩猟生活が生活の糧となるマサイ族では、狩りの最中にいつ危険に遭遇し、生命を落とさないとも限らない。
そのため、種の保存の意味からたくさんの妻を抱え、子供をできるだけ多く産ませる。
そして、自分の血を確実に残そうという本能から、この一夫多妻制度が維持されているのです。
狩りに優れた能力を発揮する男性に女性は数多く集まる。
その結果、その優秀な血がほかを淘汰し、残されていくという弱肉強食の論理です。
しかし、その強い男性の安住の寝場所が、どの妻の家にもないというのは、ちょっと皮肉な話ではあります。